1. HOME >
  2. ワークDX記事一覧 >
  3. 業務・総務DX >

ChatGPTとChatGPT Plusの違いとは?使い方も解説

「ChatGPT Plus」は、AIチャットサービス「ChatGPT」をアップグレードした有料版です。無料版と比べ、より精度の高いスピーディーな回答が可能となっています。この記事では、双方の違いやChatGPT Plusでできること、使い方などを詳しく解説します。

 

ChatGPT PlusとChatGPTの違い

 

ChatGPTとは、2022年11月に公開されたAIチャットサービスです。対話型でさまざまな質問に答えたり、提示したデータを元に図やグラフを形成してくれたり、その精度と会話のレベルの高さから話題を集めています。

ChatGPTには2種類のサービスがあります。無料で利用できるChatGPTと、月額課金制のChatGPT Plusの2つです。月額課金制のChatGPT Plusは、従来のChatGPTのアップデート版として2023年に公開されました。

有料版は無料版よりも優れた機能が多く、メリットやできることが増えている点がポイントです。

ChatGPT Plus ChatGPT
月額料金 月額2,600円 例)無料
使用モデル GPT-4 GPT-3・GPT-3.5
公開時期 2023年2月 2022年11月

参考:Introducing ChatGPT|OpenAI

参考:Introducing ChatGPT Plus|OpenAI

 

ChatGPT Plusのメリット・できること

 

ここからはChatGPT Plusのメリット・できることを解説します。ChatGPT Plusでできることは主に6つあり、従来のChatGPTよりもさらに正確で速い会話ができる点がポイントです。それぞれ詳しくご紹介します。

より優れた言語モデルを利用できる

OpenAIより2023年3月14日に公開された「GPT-4」は、2022年11月30日に登場したChatGPT「GPT-3.5」の次世代言語モデルです。GPT-4は回答の精度やパフォーマンスの能力など、様々な点においてGPT-3.5よりもグレードアップされています。

例えば、GPT-3.5では複数回の出力が必要であったプロンプトも、たった1度で出力できるようになっています。欲しい回答が1度の質問で得られるため、利便性がアップしています。

また、テキストの生成・処理に関しては、GPT-3.5は最大5,000文字でしたが、GPT-4は約25,000文字にのぼります。学術的な質問にも瞬時に答えられるようになり、仕事や勉強でもさらに活用しやすくなりました。様々な分野での作業効率の向上が期待されます。

 

最新の情報も網羅している

現在のChatGPTはGPT-3.5・GPT-4両方とも2021年9月までのデータで構築されているため、それ以降の最新データを参照することができません。

しかし、ChatGPT Plusでは拡張機能であるプラグイン「Web browsing」を活用することで最新情報を得ることが可能です。このプラグインではWeb検索ブラウジングとして「Bing」を採用しています。

仕事やレポート作成などでAIチャットを使用したいと考えている方にとって、常に最新の情報を取り入れた回答が期待できる点は大きなメリットと言えます。ネットの情報は常に更新され続けるので、ChatGPT Plusに登録して効率的に情報収集しましょう。

言語能力が高い

ChatGPT Plusで利用できるGPT-4は、無料版のChatGPT(GPT-3.5)よりも言語能力が高いのもメリットの1つです。もともとGPT-3.5も高い言語能力を持ったものでしたが、GPT-4はさらに高度な能力でAIと会話できるようになっています。

人工知能技術の進化によってより自然な文章生成が可能になったのはもちろん、自己学習能力が大幅に成長している点がポイントです。GPT-4は機械学習技術が向上したため、さらにレベルの高い自己学習能力が身についています。

また、GPT-4は言語能力が高いため、知識を得るための利用だけでなくビジネスシーンでも活用ができます。報告書の作成や営業対応のメール作成など、さまざまなシーンで使用できるのがポイントです。

ChatGPT Plusに登録することで、これらGPT-4のメリットを享受することができます。

プラグインによる機能拡張が可能

ChatGPT Plusは、プラグインによる機能拡張が可能になっています。プラグインとは、WebブラウザやAIなどに自分で機能を追加して、さらに使いやすくするプログラムのことです。

ChatGPT Plusで利用できるプラグインによって、空席がある飲食店を探したり、指示に沿った物語を作成したりすることができます。また、情報の視覚化によって、テキストのみならず表やグラフなどの作成も可能です。

このようなプラグインによる拡張機能は、自分が求める図や数値・情報に合わせて自由にカスタマイズできるため、仕事内容に合わせた使い方ができるのがChatGPT Plusの強みです。

接続が安定している

GPT-4が利用できるChatGPT Plusは、従来のChatGPT(GPT-3.5)よりも接続が安定しています。無料版は混雑すると接続が不安定になり、回答がなかったりサイトが落ちたりする例がありました。

しかしChatGPT Plusは優先的なアクセスが提供されていることでアクセス可否もなく、混雑時に関わらずスムーズに利用できます。

接続が安定しているため、勉強や仕事で使用したいと考えている方にもおすすめできます。急ぎで回答が必要な事案や、仕事の資料作成時にも役立つでしょう。

 

返答速度が速い

GPT-3.5はユーザからのフィードバックを反映していますが、GPT-4はさらにそれを改善して強化されているため、より正確な回答ができるようになり、返答速度もアップしています。

無料版ChatGPTでは、利用時のアクセス状況や会話の文字数によって返答速度が左右されていましたが、ChatGPT PlusはGPT-4によって応答時間が短縮できるため、さらにスムーズな会話ができます

頻繁にAIチャットを利用したい方や、ビジネスシーンで活用したいと考えている方にとって大きなメリットになるポイントです。

ChatGPT Plusのデメリット・注意点

 

ChatGPT Plusのメリットやできることについて解説してきました。メリットが多いChatGPT Plusですが、いくつかデメリットも存在します。利用を検討している方は1度ご覧ください。

月額料金がかかる

ChatGPT Plusはメリットや機能も多く、無料版より優れたサービスです。しかし、その分価格が高いというデメリットがあります。

ChatGPT Plusを利用するには、サブスクリプションとして月額制で購入しなければなりません価格は月額20ドル(約2,600〜2,700円)です。

この価格には使用制限の緩和やサーバーのアクセス安定化・GPT-4利用などの料金が含まれています。ChatGPT Plusを頻繁に利用する方や、ビジネスで使いたい方にとってはコストパフォーマンスは高く感じるでしょう。

 

すべてのデータが最新・正確なものではない

ChatGPT Plusを頻繁に利用したいと考えている方も多いと思いますが、ChatGPT Plusを利用することで得られる情報のすべてが最新・正確なものではありません

ChatGPT PlusはBingをベースにしたプラグインを用いて検索し、インターネットのあらゆる情報を提案してくれますが、それらが必ずしもすべて正確とは限らないからです。

インターネットやAIを利用する際は、自ら多くの情報を照らし合わせ、情報を取捨選択する必要があります。あくまでも情報収集の手段の1つと捉え、内容の整合性などは最終的には自分で行うようにしましょう。

ChatGPT Plusの使い方

 

ここでは、ChatGPT Plusの使い方を解説します。無料版ChatGPTと利用方法が異なりますので、有料版の利用を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

1. ChatGPTにログイン

まずは、無料版ChatGPTのサイトを開いてログインします。未登録の方は、アカウント登録から行いましょう。

アカウント登録は、メールアドレスによるサインアップが必要です。メールアドレスを入力すると承認メールが届き、そこに表示されているURLをクリックしてサイトに戻ります。

その後、再度メールアドレスと電話番号・プロフィールを入力すれば登録は完了です。

2. 「Upgrade to Plus」をクリック

ChatGPTにログインすると、左側のメニューバーに「Upgrade to plus」というボタンがあります。クリックして次に進みましょう。

3. クレジットカード情報を登録して申し込む

「Upgrade to plus」をクリックした後は、クレジットカード情報を入力する画面に進みます。決済時の価格も表示されるので、確認したらカード情報を正しく入力して決済を行いましょう。

4. 「Default」「Legacy」からモデルを選ぶ

決済が完了すると、「Default」「Legacy」の2つのモデルを選択できます

Default(デフォルト)は、利用時の最新技術とデータを使用しているタイプです。従来よりも自然な会話や文章作成に適していて、仕事や勉強でChatGPT Plusを使いたいと考えている方におすすめです。

Legacy(レガシー)は、過去にトレーニングされたモデルを使用したタイプです。Defaultよりもデータや技術は古いものを使用しています。今まで無料版ChatGPTを使用していた方にとっては馴染みのあるモードです。

ChatGPT Plusに制限はあるのか

 

ChatGPT Plusを利用する際、回数制限を気にする方も多いでしょう。ChatGPT Plusではチャット画面上部から、利用するモデルが選べます。モデルは「GPT-3.5(Legacy)」「GPT-3.5(Turbo)」「GPT-4」の3つです。

現時点では、GPT-4は3時間に25回までの利用制限があります。ビジネスシーンや学術の勉強で多く利用したいと考えている方は、利用制限の回数を把握した上で利用しましょう。

こんな方にはChatGPT Plusがおすすめ

 

ChatGPT Plusを利用してほしい方をご紹介します。有料版ChatGPTの利用を検討している方は、ぜひ1度ご覧ください。

仕事や勉強で使いたい方

仕事や勉強でAI機能を利用したいと考えている方には、ChatGPT Plusをおすすめします。仕事や勉強では常に最新の情報が必要になりますが、2021年9月までのデータで構築されている無料版では、情報が古い可能性があります。

ChatGPT Plusは言語能力も高く、精度の高い情報を提供してくれるため、多くの情報を記載する必要があるレポート作成時は非常に役立ちます。

スピーディーな回答を求める方

今までChatGPTを利用していて、混雑時に回答が遅くなる点をストレスに感じたことがあった方にも、ChatGPT Plusをおすすめします。ChatGPT Plusの利用者はピーク時でも優先的にアクセスできるため、いつでもスムーズに利用できます。

接続も安定している上に返答速度自体も速いため、常にスピーディーな回答を求める方におすすめです。

まとめ

 

ChatGPT Plusは従来のChatGPTと比べて、言語能力が高く、最新の情報を網羅しているため仕事や勉強に役立ちます。ピーク時でも優先的にアクセスできるので、返答を待つイライラもありません。プラグインによる機能拡張も大変便利です。

月額2,500円以上の料金がかかるのはデメリットですが、利便性を考えるとコストパフォーマンスは高いと言えます。より新しい情報をスピーディーに得たい方、仕事や勉強の効率化を測りたい方は、ぜひ1度ChatGPT Plusを利用してみてください。

-業務・総務DX

© 2024 eichiii Inc.