こちらの記事では、ChatGPTの会話ログを保存する方法を紹介します。
ChatGPTのログは、ChatGPT上の履歴一覧に自動で保存されています。しかし、新しい会話がどんどん上部に保存されていくため、件数が増えるにつれて、過去の会話を参照しずらくなっていきます。
こちらの記事で紹介しているツールを利用することで、ChatGPT上の質問や回答の会話履歴を個別に保存し、いつでも参照できるようになります。
Chromeの拡張機能を使ってChatGPTのログを保存する
まずは、Google Chromeの拡張機能(Chrome Extension)を使って、ChatGPTのログを保存する方法を紹介します。
Google ChromeをWebブラウザとして使用している方には、こちらがおすすめです。
「ChatGPT to Notion」を使う
まずは、「ChatGPT to Notion」を使う方法です。こちらの拡張機能を使うと、Notionに会話を丸ごとエクスポートできます。
現状では、こちらが一番おすすめの方法です。エクスポートされた会話はNotion上に保存されるため、元のURL先が削除されても問題ありません。
また、「ChatGPT to Notion」を追加すると、ChatGPTの回答の下にピンマークのアイコンが自動で表示されるようになります。
このアイコンをクリックして、会話全体ではなくて、個別の回答のエクスポートも可能です。
「Save ChatGPT」を使う
次に、「Save ChatGPT」を使う方法です。こちらは、ChatGPTのログをテキスト形式で保存するChrome拡張機能です。
ワンクリックで、ChatGPTとの会話ログをテキストファイル形式(.txt)で出力できます。
シンプルながら、質問と回答を区切った見やすいかたちで出力されます。
「ChatGPT to Markdown」を使う
「ChatGPT to Markdown」は、ChatGPTのログをマークダウン形式で出力するChrome拡張機能です。
Markdownファイルとして保存することも、クリップボードへコピーすることもできます。
また、コンテンツをエクスポートする前に、不要な部分を削除したり、補足を追加したりと、編集を加えることができます。
「ShareGPT」を使う
「ShareGPT」は、ChatGPTのログを簡単にシェアできるようになる拡張機能です。
個別のURL(Permalink)が生成されるため、自分で見返すために保存するのではなく、ChatGPTのログをSNSで紹介したり、知り合いと共有したいというような用途に向いています。
生成されたリンクはChatGPTと同様の見た目になっており、閲覧数を確認したりコメントを共有することも可能です。
「Superpower ChatGPT」を使う
「Superpower ChatGPT」は、ChatGPTの画面に多くの便利な機能を追加する拡張機能です。
この拡張機能を使うと、過去のすべての会話を一括でエクスポートできます。また、個別の回答、会話全体の出力にも対応しています。
「ChatGPT Exporter」を使う
次に、「ChatGPT Exporter」を使う方法です。テキスト形式でのコピーのほかに、PNG画像、Markdown形式・HTML形式・JSON形式の出力に対応しています。
こちらは、Google Chromeのほかに、FirefoxとEdgeのWebブラウザにも対応しています。
こちらの機能を利用するには、2種類の拡張機能をインストールする必要があります。
1. Chrome拡張機能の「Tampermonkey」を追加します。
2. Greasy ForkのWebサイト上部にある緑色ボタンのリンク先から「ChatGPT Exporter」をインストールします。
3.インストールされた Chrom拡張機能「Tampermonkey」を開いて、「ChatGPT Exporter」のスクリプトを有効化します。
詳しく知りたい方は、制作者の紹介ページ(GitHub)を参照してください。
追記:「ChatGPT Exporter」に一括出力・個別出力機能が追加
「ChatGPT Exporter」に、一括出力、個別出力機能(会話履歴から複数選択して出力する機能)が追加されました。Markdown, Json, HTMLのいずれかで出力できます。
上記の2つ目の画面は、HTML形式の出力例です。ブラウザで開く必要がありますが、ライトモード、ダークモードを切り替えられるほか、オリジナルの画面構成に似た読みやすい形式で出力できるのが魅力的です。
「ChatGPT Exporter」で一括エクスポートをすると、ZIPファイル形式で出力されます。定期的にまとめてバックアップを取りたいという用途にも、おすすめです。
追記:ChatGPT公式のエクスポート機能を使って履歴を保存する
ChatGPTに、公式のエクスポート機能が追加されました。これによって、過去の全履歴が1つにまとまったHTMLファイルと、JSONデータファイルを取得できます。
画面左側の「Setting」から、「Export data」を選択します。ChatGPTのアカウントに登録されているメールアドレス宛に、ZIPファイルのダウンロードリンクが届きます。
取得したHTMLファイルは、上記の画像のように、トピックごとにわかれて表示されます。
1つのファイルですべての履歴が確認できるのは便利です。しかし、長文になると枠線を越えて表示されていたりと、現時点では、あまり読みやすいとは言えない印象を受けます。
そのため、個別に必要な履歴だけを保存したり、読みやすさを重視したい場合は、こちらで紹介しているその他の外部ツールの利用がおすすめです。
ChatGPTのログを、スクリーンショット機能で保存する
最後に、スクリーンショット機能を使って保存する方法です。シンプルな方法ですが、一番手早く保存できます。
また、スマートフォンからでも簡単に保存できますので、ちょっとしたメモ程度でしたら、スクリーンショットを利用するのもよいでしょう。
スマートフォンのスクショ機能を利用して保存する
iPhoneを利用している場合と、Android端末を利用している場合で、保存方法が異なります。
iPhoneの場合:端末によって多少異なります。iPhone 14 およびほかの Face ID 搭載モデルの場合は、サイドボタンと音量を上げるボタンを同時に押すことでスクリーンショットを撮れます。
Androidの場合:電源ボタンと音量小ボタンを同時に押します。また、スクロールスクリーンショットを撮ることもできます。詳しくは、下記の参考リンクをご参照ください。
参考リンク
iPhone:iPhone でスクリーンショットを撮る(Appleサポート)
Android:Android デバイスで画面の画像(スクリーンショット)または動画を撮影する(Androidヘルプ)
PCのスクリーンショット機能を利用して保存する
PCの場合は、OSに標準搭載されている機能や、キャプチャー用のソフトウェアを利用してスクリーンショットを撮ります。
Print Screen(プリントスクリーン)機能を使って画面全体を保存するほか、MAC標準のショートカット機能やWindwosの「Snipping Tool」などを利用することで、必要な部分だけを指定した保存もできます。
私は、「FastStone Capture」という有料のソフトを使用していますが、無料・有料問わずに、さまざまな高機能なソフトウェアがありますので、気になる方は別途調べてみることをおすすめします。
まとめ
こちらの記事をまとめる前に、参考として、同様のChatGPTのログ保存機能を持つChrome拡張機能を10数個試してみました。
中には、「SaveGPT」のようなすべてのログを自動で保存するツールもありました。しかし、私の環境ではエラーとなって試せなかったので、こちらの記事では紹介できていません。
ChatGPTは、まだOpenAIによってリリースされてから半年も経っていないため、新しいChrome拡張機能も日々アップデートされています。
そのため、また新しいものを見つけたら、こちらの記事に追記するかたちで紹介したいと思います。
以上、ChatGPTの会話ログの保存方法でした。