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ChatGPTでの情報漏洩対策とは?「履歴OFF設定」を紹介

ChatGPTは情報を提供する優れたAIモデルですが、情報漏洩のリスクも存在します。
本記事では、ChatGPTからの情報漏洩リスクについて解説し、Chat GPTセキュリティ対策の一つである「履歴OFF設定」を紹介します。
ChatGPTに興味のある人や活用を検討している人、セキュリティに関する懸念がある人は、ぜひ一読ください。

ChatGPTにおける情報漏洩リスク

ChatGPTに機密情報を入力するとその情報が第三者に流出する可能性があります。ChatGPTは入力された情報をサーバーに蓄積し、その情報を基にAIが学習しています。
そのため、機密情報や個人情報を入力した場合、他のユーザーへの回答として利用される可能性があります。
実際にChatGPTアカウントが10万以上盗まれるといった被害が報告されています。
情報が外部に漏れる可能性があることを知っておくことは重要です。

Chat GPTセキュリティである「履歴OFF設定」とは

ChatGPTの履歴OFF設定は、過去のチャット内容を保存しない設定です。
先ほど、Chat GPTは入力された情報をデータベースに蓄積し、AIが学習しているため、個人情報の漏洩リスクがあると説明しました。
そのため、履歴OFF設定を行えば、チャット内容がサーバーに保存されないため、情報漏洩のリスクを低減できます。
以下では、履歴OFF設定の手順を紹介します。

履歴OFF設定の手順

履歴OFF設定を有効にするための手順は以下の通りです。

  • ChatGPTを起動し、左下アカウント名横の「・・・」より「Setting」をクリック
  • 「Data controls」より「Chat history & training」をOFFにする

 

履歴OFF設定のメリット

履歴OFF設定を利用することには以下のようなメリットがあります。

情報漏洩リスクの低減

履歴OFF設定は、チャットの内容がサーバーに保存されず、外部への情報漏洩リスクを低減します。
個人的な会話や機密情報が保存されないため、第三者による不正アクセスやデータ漏洩の可能性が減少します。

プライバシーの保護

履歴OFF設定により個人のプライバシーも守られます。
保存されないため、過去の会話履歴や個人情報がサーバー上に残ることはありません。
ユーザーは自身の情報が安全に扱われるため安心して利用できます。

データ管理の簡素化

履歴OFF設定は、データ管理を簡素化します。
チャットの履歴が保存されないため、不要なデータの蓄積を防ぎ、ストレージ容量やバックアップの管理にかかる手間を軽減します。
必要な情報のみを扱うことで、効率的なデータ管理が可能となります。

履歴OFF設定のデメリット

一方で、履歴OFF設定を有効にすることにより、以下のようなデメリットも考えられます。

個別の会話の追跡が難しくなる

履歴OFF設定を有効にすると、過去のチャット内容が保存されないため、後で見直すことが難しくなります。
また、連続する会話や特定の情報が必要な場合には、履歴OFF設定が足枷となる可能性もあります。

学習データの損失

過去のチャット履歴は学習アルゴリズムに使用され、モデルの精度向上に関係します。
しかし、履歴OFF設定により、ChatGPTの学習データに寄与する機会が失われてしまいます。

ユーザー体験の制約

履歴OFF設定を有効にすると、過去の会話履歴が利用できなくなります。
ユーザーは以前のやり取りに基づいて会話を進めることができず、会話の継続性や個別のニーズへの適切な対応に制約が生じる場合があります。
ユーザー体験の向上を重視する場合には、注意が必要です。

ChatGPTからの情報漏洩対策方法

ChatGPTからの情報漏洩を防ぐためには、以下の対策方法を検討することが重要です。

履歴OFF設定の利用

履歴OFF設定を有効にすることで、チャット内容の保存や外部への情報漏洩を防止できます。
個人情報や機密情報の保護を重視する場合には、この設定を活用しましょう。

セキュリティ対策の強化

ChatGPTアカウントのセキュリティを強化することも重要です。
強固なパスワードの使用、二要素認証の設定、定期的なパスワード変更など、セキュリティ対策を適切に行いましょう。

情報漏洩検知サービスの活用

情報漏洩を早期に検知するために、セキュリティサービスの活用を検討しましょう。
現在では、万全のセキュリティ対策を行っていたとしても100%情報漏洩を起こさないことは不可能です。漏洩発覚後にしっかり対応することが最も重要です。

SMSデータテックでは、ダークウェブアイという情報漏洩検知ツールを提供しています。
ダークウェブ上に漏えいした社員情報をすぐさま検知し一元管理できるツールです。従来のダークウェブ関連ツールが海外で開発された製品が多い中、日本人に特化したツールになっています。

 

まとめ

ChatGPTの情報漏洩リスクを低減するためには、履歴OFF設定を利用し、情報漏洩リスクを軽減することが重要です。ただし、個別の会話追跡や学習データの損失、ユーザー体験の制約などのデメリットも考慮する必要があります。履歴OFF設定を利用しない場合はセキュリティ対策の強化と情報漏洩検知サービスの活用も効果的です。
万が一情報が漏えいしてしまった時のことも考えて自社に最善のセキュリティ対策を検討していきましょう。

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