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テレワーク(在宅勤務)を快適にする自宅環境の作り方!環境づくりのコツ

新型コロナウィルス感染症の影響により、テレワーク(在宅勤務)を導入する企業が増え、多くの従業員がテレワーク制度の下で働くようになりました。

しかし、以前は家族とくつろぐ空間であった自宅が急に「職場」になってしまったのですから、戸惑いや不便さを感じた人もかなり多かったと思われます。

そこでこの記事では、そうしたテレワークをできるだけ快適なものにするために、自宅環境をどのように整備・工夫していけばよいかについてみていきます。

自宅でテレワークを行う際の作業環境整備

テレワーク(在宅勤務)とは、ICT(情報通信技術)を用いて、従業員の自宅など会社以外の場所で仕事をさせることです。 

この就業形態は従来からあったものですが、新型コロナウィルス感染症に伴う緊急事態宣言を受け、2020年以降に導入する企業が増加しました。 

戸惑ったのは、急にテレワーク制度下で働くことになった従業員たちです。それまで家族とくつろぐための空間であった自宅が、ある日急に「職場」になってしまったのですから。 

厚生労働省が発表した資料「テレワークの労務管理等に関する実態調査(速報版)」を見ても、従業員が感じるテレワークのデメリットとして、自宅が就業場所となったことに起因する難点がいくつもあげられています。 

具体的には、「仕事と仕事以外の時間の切り分けが難しい」「家族がいるときに、仕事に集中できない」「仕事に集中できる空間がない」「作業する場所の作業環境(明るさ、室温・湿度、机、椅子等)が整っていない」といった事柄です。

(出典:厚生労働省「テレワークの労務管理等に関する実態調査(速報版)」より)

 

しかし、会社がテレワーク制度を導入した以上は、自宅を“快適な職場”に変えていかなければなりません。

それには、どのような方法があるのでしょうか?

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 集中力を高めるレイアウトをご紹

次の図は、厚生労働省がまとめたテレワークを行うための作業環境整備に関する資料で、自宅等でテレワークを行う際にどのように環境を整備することが望ましいかを、イラストで表したものです。

出典:「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備について」(厚生労働省)

 

 上の図では、テレワークを行う環境について、部屋の広さ、窓のブラインドやカーテン、照明の明るさ、室温・湿度、机や椅子、PCにいたるまで、事務所衛生基準規則や各ガイドラインの内容が記載されています。

また、2021年3月に改訂された新しいガイドラインの中にあるチェックリストも参考になります。

このリストは、作業場所やその周辺の状況、作業環境の明るさや照明、休憩ができる環境などについて、自己チェックができるようになっています。

出典:「自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリスト」新テレワークガイドライン第9ページ(厚生労働省)

 

けれど、カーテンをつけかえたり照明を買いかえたりすることは、なかなか大変です。

少し買い足すだけで、テレワーク環境を快適にできるグッズはないでしょうか?

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テレワーク(在宅勤務)の仕事環境にあると便利なもの

では、テレワーク(在宅勤務)の仕事環境にあると嬉しいものを、いくつかご紹介します。

 

①WEBカメラ

WEBカメラがあることでウェブ会議で相手の顔を見ながら話したり、手元の資料や品物を映したりすることができて、何かと便利です。 

数千円から数万円以上するものまで様々な製品が販売されていますが、中にはzoomなどのシステムと相性が良くないものもあるようですので、「ウェブ会議用」と表示されているものを選ぶとよいでしょう。

 

②パーテーション

家族と同じ空間にいると、どうしても仕事に集中しづらいものです。自宅内に仕事用の個室が確保できればよいのですが、LDKの一角を「職場」にしなければならない人も多いのではないでしょうか。 

そんなとき、パーテーションを使って部屋を仕切ることができれば、個室と同じような空間を作り出すことができます。 

パーテーションには、折り畳みができる屏風型のものや、突っ張り式で設置する頑丈なものなどいろいろな種類があります。

色や材質、高さや幅も様々ですので、部屋の広さなどに応じて選ぶとよいでしょう。 

 

③スタンディングデスク

「座りっぱなしは体によくない」という説があるのをご存じでしょうか?座ったまま立ち上がらない、歩かないといった状態が続くと、身体に悪影響が出てくると言われています。

また、座ったまま仕事を続けていると、眠気に襲われることもあるでしょう。

そうした事態を防ぐために、“立った姿勢で作業できる”スタンディングデスクが注目されています。 

高さが調節できるものやキャスターつきのもの、デスクスペースが広いもの、机の上に設置できるものなど、種類も様々です。

 

④ワイヤレスイヤホン

イヤホンやヘッドセットのケーブルは煩わしいものです。テレワーク中は尚更、ケーブルが手元の邪魔にはなるし、肩こりの原因にもなりかねません。 

ワイヤレスイヤホンを使うことでケーブルも一本減り、デスク周りもその分すっきりします。また、ウェブ会議での見た目がスマートになるといった効果も期待できるでしょう。

  

⑤ブルーライトカットメガネ

ブルーライトとはパソコンなどのディスプレイから出ている光で、可視光線(目に見える光)の中でもエネルギーが強く、眼精疲労の原因になると言われているものです。 

そのライトをカットしてくれるものが、ブルーライトカットメガネです。ブルーライトカットメガネを着用することで、長時間のパソコン作業が続いても目が疲れにくくなるかもしれません。

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テレワーク(在宅勤務)のよくある悩み

厚生労働省が、2020年11月に発表した資料「テレワークの労務管理等に関する実態調査(速報版)」から、従業員が「テレワーク(在宅勤務)のデメリット」と感じた事項を見てみましょう。

出典:「テレワークの労務管理等に関する実体調査」(厚生労働省)

 

 この表によると、「同僚や部下とのコミュニケーションがとりにくい(56.0%)」「上司とのコミュニケーションがとりにくい(54.4%)」といった難点が上位にあるほか、「OA機器(モニター、プリンタなど)が揃っていない(38.6%)」「作業する場所の作業環境(明るさ、室温・湿度、机、椅子等)が整っていない(24.1%)」などのハード面の問題も目立っています。 

また、「仕事と仕事以外の時間の切り分けが難しい(30.1%)」「家族がいるときに仕事に集中しづらい(27.6%)」等の心理面、「健康管理が難しい(12.2%)」「長時間労働になりやすい(10.6%)」といった安全衛生面などの事項もあげられており、自宅を職場にすることの難しさが伝わってきます。 

たとえ小規模な職場であっても、パソコンやプリンター、スキャナー、コピー機など、一通りの機材は揃っているものです。大企業であれば尚更、パソコンが一人に複数台貸与されているところも珍しくはありません。 

また、会社では調節された湿度や室温、事務作業がしやすいデスクや照明など、仕事をしやすい環境が整えられています。 

 

更に、会社にいれば休憩時間や帰宅時刻などがある程度管理され、長時間労働がないよう気を配られていることも多いのです。 

こうした、普段は気づくこともないような“仕事のために”用意された環境が、自宅にはありません。 

とはいえ、大型コピー機などを自宅に設置するわけにもいきませんから、機材等のハード面の不便さはある程度は仕方がないかもしれません。 

しかし、時間の使い方や健康面については、なんとか自己管理ができそうな面もあります。一人で実行するのが難しければ、同僚とメールやチャットで連絡を取り合い、声を掛け合って休憩を取るといった工夫もできるでしょう。 

さて、一人で業務を遂行する在宅勤務の中で、ウェブ会議は、上司・部下・同僚とコミュニケーションがとれる貴重な時間です。 

そのウェブ会議をできるだけ快適なものにするには、どうしたらよいのでしょうか?

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快適なウェブ会議の環境を整えよう

初めてウェブ会議に参加するときは、事前に次のことを確認しておきましょう。

  1. インターネットへの接続状態が安定しているか
  2. 自分がWEBカメラにどのように写っているか
  3. 自分の音声がクリアに送られているか

インターネットへの接続状態が悪いと、WEBカメラが機能しなかったり音声が途切れたりして、他の参加者に迷惑をかけてしまいます。見落としがちなことですが、事前にチェックしておきましょう。 

また、自分がWEBカメラにどのように写っているかも、確認しておきたい項目です。照明が暗すぎて表情が相手に見えなかったりすると、ウェブ会議の効果が半減してしまいます。 

パソコンを置く位置や照明の角度を変えるなど、自分の表情が相手によく見えるように工夫してみましょう。 

そして、会議ですから音声も大切です。マイクの音量にも気を配り、相手に快適に聞こえるよう調整しておくことをおすすめします。 

こうしたウェブ会議の事前準備は、ビジネスマナーの一部です。カメラや音声の状況などは、あらかじめ同僚や友人と「予行練習」をしておけば、より安心です。

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快適にテレワーク(在宅勤務)できる自宅環境を整備しよう

快適にテレワーク(在宅勤務)ができる自宅環境について、いろいろとみてまいりましたが、いかがでしたでしょうか? 

多くの人は、自宅をゆったりと過ごせるよう、様々な工夫をしていると思います。

落ち着く色の家具、仕切りのない広い空間、やわらかい椅子、穏やかな色の照明など。元々、自宅というところは緊張感が解けるような場所に整えられているのです。 

ですから、そのままの自宅環境で仕事をすれば、集中力に欠けたり能率が悪かったりすることは、いわば当然のことと言えます。 

しかし、テレワーク勤務は時代の要請であり、受け入れなければならないことです。新型コロナ感染症がおさまった後も、おそらくテレワーク(在宅勤務)という就業形態が、世の中から消え去ることはないでしょう。 

こうした様々な働き方に臨機応変に対応できる柔軟さは、これからの時代のビジネスマンに求められる大切な資質のひとつかもしれません。

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