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リモートワークがストレスだらけで辛い!在宅勤務を上手く実施する5つのコツ

在宅で業務を行うリモートワークが増える中、リモートワークが辛いという意見もあります。業務の在り方に変化をもたらすリモートワークですが、辛いと感じてしまうとその効果は半減することが予測されます。

では、どうしてリモートワークが辛いと感じるのでしょうか。本記事では、リモートワークが辛いと感じる発生要因やその解決策について解説しています。リモートワーク導入における効果を促進するためには、対策を講じることが必要になるため、本記事を参考に対応策を練っていきましょう。

「リモートワークがつらい」の声

企業のリモートワーク導入率は年々増加しています。東京都のリモートワーク実施率で見てみますと、2020年の3月時点では24.0%であったのに対し、今年の5月では64.8%もの企業が実施したという報告が出ています(東京都産業労働局6月2日報道発表資料)。

このように、リモートワークは新しい働き方として浸透していますが、リモートワークに課題があることも分かってきています。連合が発表している「リモートワークに関する調査2020」では、時間の区別がつきにくい、上司や同僚とのコミュニケーションがとりづらい等の課題があることがわかっています。リモートワークの導入が促進されることで、課題認識も大きくなり企業として解決すべき問題が浮き彫りになります。

実際にリモートワークを行うことは「辛い」と答える方もおり、リモートワーク導入における課題解決策の導入は早期に実施する必要があります。企業においては、リモートワークの促進や制度導入時にこうした課題解決を行わなければ、リモートワーク導入効果を下げるだけではなく、従業員のモチベーション維持や早期退職の環境を構築することになりかねません。

関連記事:テレワーク(在宅勤務)を快適にする自宅環境の作り方!環境づくりのコツ

在宅勤務が増えている背景

在宅勤務が増えている理由を、もう少し詳しく解説していきます。在宅勤務が増加する要因には大きく分けて2つあります。

働き方改革の一環

2019年から「働き方改革関連法」が施行されており、企業においても対応の義務化が行われています。当時の政府は、厚生労働省が公表している「働き方改革~一億総活躍社会の実現に向けて」を提唱し、働き方改革法案を設立・施行しています。この公表では、以下のように記されています。

「働き方改革」は、働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革です。

(引用:働き方改革~一億総活躍社会の実現に向けて~

この法令では、

  • 少子高齢化による生産年齢人口の減少
  • 育児や介護との両立など働き方のニーズの多様化

以上の2つの要因が、働き方改革の必要性をうたっています。テレワークの促進については、「育児や介護との両立など働き方のニーズの多様化」を目的として促進されています。

関連記事:【令和3年度交付申請受付開始!】働き方改革推進支援助成金について

新型コロナウイルスの流行

新型コロナウイルスの流行も、在宅勤務が促進する要因です。企業においては、業務運営が停止することを避けるために在宅勤務制度の導入を実施しており、職場内での過密を防ぐ工夫を取り入れています。実際には、週終日からフルリモートなど制度内容には企業により異なりますが、出勤日数を減らして人と人との接点を減らす工夫を行う仕組みを構築しており、感染者が出た場合のリスクヘッジに対応しています。

感染者が発生した場合において、同じフロアで勤務をしている人は濃厚接触者となり、場合によっては業務の停止をおこなわざるを得ません。そうした事態が発生することでの、業務運営の停止、顧客へのサービス提供の停止は企業として避けなければいけない事態です。

このようなリスクを軽減するために、企業は在宅勤務制度の導入を行い、新型コロナウイルスの感染予防を実施しているのです。こうした時代背景を受け、今まで以上に在宅勤務の促進が行われており、急速な在宅勤務制度導入企業や在宅勤務者が増加しています。

在宅勤務のメリット

次に、在宅勤務を行うメリットについて解説していきます。増加している在宅勤務には、環境の変化だけではなく個人、企業が受けるメリットがあります。企業がなぜ在宅勤務を導入・促進するかの理由について理解をしていきましょう。

在宅勤務による個人のメリット

在宅勤務を実施する際の個人としてのメリットには、以下のようなものがあります。

  1. 作業に集中できる
  2. 移動時間を短縮できる
  3. 働き方の多様化に対応できる

それぞれのメリットについて解説していきましょう。

メリット1|作業に集中できる

最も大きなメリットといわれているのが、自分の業務や作業に集中できる点です。職場での勤務と比較すると、在宅で持ち帰れる仕事の整理や、役割分担の整理を行う必要性があります。

この業務整理を行うことで、自分が行うべき業務の整理ができ、自分の作業に集中する環境を構築することが可能です。自分の作業に集中することができれば、効率があがり成果を期待することにも繋がります。

メリット2|移動時間を短縮できる

在宅勤務を行うことは、会社への出勤を行う必要がなくなります。このことから、移動時間の短縮を図ることが可能になり、時間を有効に使える環境を構築することができます。

満員列車での通勤や、長時間の運転は従業員のストレスになることも多く、時間の有効活用だけではなくストレスの軽減にもつながり、従業員の心身においても良い環境作りにつながるという結果を生むことができます。

メリット3|働き方の多様化に対応できる

両親の介護など、長く働いていると生活環境にも変化が生じてきます。在宅勤務であれば、こうした生活環境の変化にも対応できます。生活と仕事の両立を図るために、在宅勤務は有効な方法です。

在宅勤務をすることで自由になる時間を確保することが容易になるため、介護などとの両立が可能になるだけではなく、通勤距離を気にしないで良いので遠距離の労働者を雇用するなど、働き方の多様化に対応することも可能になります。

関連記事:従業員・経営者から見たリモートワークのメリットデメリット

在宅勤務を導入する企業メリット

在宅勤務を導入することで起きる企業のメリットには、以下のようなものが挙げれます。

  1. 経費の削減
  2. 業務の効率化
  3. 災害発生時などのリスク低減の実現

それぞれのメリットについて解説していきましょう。

メリット1|経費の削減

通勤がなくなることで、従業員の負荷が軽減されるだけではなく、交通費などの経費を削減することが可能です。会社への出勤者が減ると、水道光熱費や消耗品費の削減を実現することが可能になります。経費削減は企業にとって大事な活動です。在宅勤務を促進することで、企業側には経費削減をもたらすということは大きなメリットの1つだと言えます。

関連記事:オフィスコストを削減する方策5選|縮小や移転は効果的?成功のポイントを解説します

関連記事:オフィスのコスト削減とワークプレイスの多様化を実現するサードプレイスの活用

メリット2|業務の効率化

在宅勤務を行うには、誰にどの業務を担当してもらうか、何をどこまでしてもらうかを決める必要があります。このためには、従来行っていた業務の整理や分担の再配分を行うことが必要です。この業務整理を行うことで各人が行う業務の整地化が促進され、各人での業務範囲が明確になり、業務への集中力をアップさせる期待が持てます。

関連記事:テレワーク管理のメリットとは?テレワークで従業員を管理する方法や管理ツールの選び方を解説

メリット3|多様な人材の確保や企業ブランド力の向上

在宅勤務制度が確立されることで、遠隔地の優秀な人材の確保も可能になります。働く場所を選ばない働き方は、多様な能力、生活環境を持っている人材を確保し活躍してもらうことができ、企業の業績アップにもつながります。また、こうした働き方があることで企業ブランド力の向上も期待できます。

在宅勤務におけるストレスの発生要因

在宅勤務が促進されることには、個人にも企業にもメリットがありますが、在宅勤務によるデメリットとしてストレスが溜まってしまうという意見があります。

次に、在宅勤務においてストレスが発生する要因についてご紹介していきます。在宅勤務における、デメリットであるストレス発生要因を理解することで、その解決策を予測する手助けにしていきましょう。

発生要因1|業務における成果へのプレッシャー

自宅で勤務をしていても会社に出勤していても、仕事への成果を求められることには変わりはありません。自宅での勤務である在宅勤務においては、その成果の管理を自分のみで行うことになります。

進捗管理などについては上司や同僚とコミュニケ―ションを取りながらの管理となりますが、通常業務を一人で行うことによる、成果へのプレッシャーが起きやすい環境となります。このことから、在宅勤務におけるストレスを感じてしまい、辛いという印象を抱く要因になる可能性があります。

発生要因2|業務へのONとOFFの切り替えが上手くいかない

職場とは異なり、人に見られていないことによる甘えは誰しも起きてしまう可能性があります。また、職場とは異なり気になったことに対応できる環境にもあることから、業務へのONとOFFへの切り替えが上手くできない、業務への集中ができないなどのストレスを感じる可能性があります。気を引き締めないと、という思いだけが先行してしまうことで、よりストレスを感じる可能性がある点には注意が必要です。

発生要因3|運動不足が引き起こす心身の不調

在宅勤務を開始すると、1日を家の中で過ごすことになります。通勤もしないため、1日当たりの運動量は格段に低下してしまいます。そのため、運動不足を要因とした体調不良が起きやすくなります。

通勤や会議室への移動などは、在宅勤務と比較して身体を動かすことが何かと多いため、心身の疲労による睡眠の質にも影響があることを理解し、積極的に身体を動かす習慣作りを行いましょう。

発生要因4|コミュニケーション不足による孤独感・孤立感

在宅勤務では、上司や同僚とのコミュニケーション量が格段に低下します。従来であれば、横にいる先輩に何かと相談できたことも、WEB会議などを申し込まないと相談できない環境になることで、コミュニケーション不足による孤独感や孤立感を感じてしまいます。

こうした孤独感や孤立感は、高いストレスになる要因となるため、定期的な進捗会議の開催などを通じてコミュニケーションを効果的にとれる工夫が必要になります。

発生要因5|自宅に在宅勤務を行う環境が整っていない

最後に、自宅が在宅勤務を行える環境ではないことも要因の一つです。ネットワーク環境など物理的な環境だけではなく、小さなお子様が居るなどにより集中できない、思う通り業務ができないなども含まれます。こうした環境の問題により業務への集中ができない、思ったほどのパフォーマンスを発揮できないと感じる事もストレスの発生要因となります。

関連記事:テレワークはオフィスで働くよりも「疲れる」?その原因とは

在宅勤務でストレスを貯めない方法

最後に、在宅勤務でストレスを貯めない方法について紹介していきます。前述で、ストレスの発生要因についてご紹介していますので、そちらと合わせてその方法についての理解を深めていきましょう。

対処方法1|セルフマネジメント能力を高めること

自分自身の管理能力セルフマネジメント力を高める事は、在宅勤務でのストレスを防ぐ最大の方法です。業務で目指すべき最終的な目標を意識し、日々の目標を達成していくことや自己管理をして決まった時間に仕事をしたり、就寝するなどの対応を行う事を心掛けるようにしましょう。特に、体調管理については生産性を大きく左右するため、普段と変わらない生活を心掛けるようにしましょう。

対処方法2|社内コミュニケーションの機会を増やす

次に、社内の人とのコミュニケーションの場面を増やすことも効果がある方法です。定期的な進捗会議だけではなく、疑問がある場合や困ったことがある場合には、積極的に連絡を取り合うことを心掛けましょう。そうすることで、孤独感や孤立感を大幅に削減することが可能です。

対処方法3|積極的に社外コミュニティに参加する

在宅勤務で家の中にいるだけではなく、積極的に社外でのコミュニティに参加することも有効です。社外の人とコミュニケーションを取ることは、視点を変えることやストレスの発散には有効です。仕事を離れての人との関わりには、色々な意味での刺激となり有効な手法です。

対処方法4|業務のゴールを意識したスケジュール化と管理を行う

業務のゴール、目標を意識した計画を立案しましょう。目標をスケジュール化することで、日々達成すべき工程が明確になります。この目標を日々クリアすることで、達成感を感じることができ、自分のやりがいを強く感じることができます。

対処方法5|仕事に集中できる環境を準備する

最後に、在宅勤務ができる環境を準備することも有効な方法です。業務の効率的な作業ができる環境だけではなく、静かな部屋で業務を効率よく集中してできるような環境を作る必要を指します。このように業務ができる環境があることで、よりストレスを感じにくい環境を構築することができます。

まとめ

本記事では、リモートワークが辛いと感じる要因やその解決策について解説しています。在宅勤務が増える中、業務を行う上での課題もありますが、本記事を参考にリモートワークを行う上での課題を早期に解決し、効果の上がる制度導入を促進していきましょう。

今後も、リモートワークの導入は継続的に促進されることが予測されます。導入前であれば、あらかじめ課題を回避する施策を講じること、既に導入済みであればより効果を上げるための方法として、リモートワークが辛いと感じる社員を出さない工夫を行っていきましょう。

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